スタッフ研修の実施
三越前駅小伝馬町歯科では、手術に必要なスタッフの技術研修を徹底して行っています。
患者さんへの負担が少なくスムーズに手術を行うには、ドクターだけでなく、スタッフの補助の良し悪しが大きく左右します。
また、手術の危険は手術そのものだけでなく、術中の「感染」も大きなリスクの一つ。
密閉された個室で手術を行うことはもちろん、オペを補助するスタッフには「触っていいもの」「触ってはいけないもの」があり、その管理を徹底する必要があります。
このように、インプラントはドクターだけでなく、スタッフにもハイスキルが要求されるため、徹底した研修を行っています。
これは一般的な歯科医院ではほとんど行っていないことですが、三越前駅小伝馬町歯科では、スタッフが「実際にインプラントのオペを行う」研修も行っています。
(もちろん、オペといっても実際の患者さんではなく、人工のアゴの骨を使った研修ですが。)
スタッフが擬似的にでも実際のオペを経験することで、手術中のドクターの考えが理解できるようになり、手術の補助もより的確になります。
インプラントの選定へのこだわり
現在、さまざまなメーカーから数多くのインプラントが発売されています。
その数は50社以上で、各メーカーはそれぞれ特徴をもっていますが、その中でも三越前駅小伝馬町歯科ハルデンタルオフィスでは、皆さまのお体への負担や、長く使える安定性を最優先し、ノーベルバイオケアジャパン社(以下、NB社)を採用いたしました。
もっとも大切な実績、それが安心に繋がります
NB社のインプラントを利用する理由はいくつかあります。
まず大切なのは数多く実績があること。後ろに写っている写真の人物は、世界で初めてインプラント治療を提唱し、臨床応用出来るよう数多くの研究・実験をなさったブローネマルク先生で、現在のインプラントシステムの基礎を構築し、その信頼のおけるシステムはNB社からしか入手出来ません。
インプラント治療では歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる歯を支える骨に、ねじ状のインプラント体とよばれる純チタン製の「人工の歯の根っこ」を埋め込みます。
ここで大切なのは、歯槽骨とインプラント体がしっかりと固定されることです。
インプラントを支える歯槽骨の状態は厚み・深さ・形状など、患者さんによってさまざまです。
つまり、言い方をかえれば、インプラントがしっかり固定されるか微妙なケースも多数あるのが実際です。
ここで、実績の有無がとても大事になります。
日本での長期にわたる実績があるということは、過去の症例が多数あるということです。
骨が多く残っている場合は誰が施術してもまず大丈夫ですが、ちょっとした難しいケースも「こういった場合はこうしておけばOK」ということもあれば、
一見大丈夫そうでも、「この骨の状態ではダメ!」といった、施術上の参考データがとにかく沢山あり、それを欲しいときにいつでも共有できるシステムがあるのです。
インプラント治療はまだ歴史が50年ほどしかなく、長期実績のないメーカーではそもそも「普通に10年以上使えるの?」といった実例すらありません。
長期の利用を想定している一方、半世紀という歴史の短いインプラントだからこそ、実績が多数あることが一番の安心感になります。
また、本格的にインプラントを導入してからも実績が少ないメーカーの場合、実際問題として「売れないから取り扱わなくなった」あるいは、「会社自体が無くなった」という例も沢山見てきました。
残念ながら、どんなインプラントでも「絶対に一生使える」と断言できるものはありません。
お口の状態は年齢と共にどんどん変化していきますし、また強い衝撃で壊れてしまうこともままあります。
いつまでも長くインプラントを使い続けていくうえで、そうした不測の事態が起きたときに、メーカーが安定してインプラントの各部品を供給できることは極めて重要です。
部品が供給されていなければ、もはやそのインプラントは取り外すしかありません。
(インプラントを埋入するのはそれ程難しいことではないのですが、インプラント本体の取り外しは非常に大変な手術になります。)
インプラントの表面形状が非常に重要
実は、インプラントは一般的に大きく分けて2種類あります。
ひとつはチタン系インプラント、もうひとつはHA(ハイドロキシアパタイト)コーティング系インプラントです。
当院では、長期予後がデータとして残っているチタン系インプラントを採用しております。
チタン系はインプラントと歯槽骨がしっかり結合するのに少し時間がかかりますが、炎症などを起こしにくく、一度骨に結合すれば安定して使える実績があります。
一方、HAコーティング系は、骨が少なくてもしっかりと、しかも短期間で結合すると言われておりましたが、わたしがインプラントの科学論文を読んで調べた結果、有意に短期間で骨に生着したと思えるデータが乏しく、それよりもアパタイトのコーティングが、場合によって剥がれることが有るという決定的な欠点があるため、当院では採用しておりません。
ブレが少なく、緻密な制御ができるインプランター
イメージすると少し怖いかもしれませんが、インプラントを埋め込む際には、
歯を支える骨にドリルで穴を開ける作業を必要とします。
このとき大切なのは、当たり前のことですがドリルがブレないこと。
ドリルは高速で回転すると徐々にブレやすくなってきますが、実は、このブレの度合いが機器の性能によって大きく異なります。
このドリルをまわす道具を「インプランター」といいますが、三越前駅小伝馬町歯科 ハルデンタルオフィスでは、数あるインプランターの中で、もっともブレがすくない「KAVO」製のインプランターを使用しています。
一般的なインプランターに比べ、大変高価なものですが、とても重要な器械ですので、この6月に新発売となったこちらのインプランタ―を採用しました。