皆様こんにちは、
受付の鎗野目です。
今回は、定期検診の大切さについてお話し致します。
以前のブログに記載がありますが、年一回以上歯科検診を受けている方の割合が90%もいるスウェーデンに対し、日本人はわずか2%の割合です。
アメリカでも80%、イギリスでも70%なので、世界的に見てもかなり少ないと言えます。
そのため、70歳以上の高齢になった時の歯の残存率も平均8本と
かなり少ない結果となっています。
歯を失ったあと、そのままにしていた場合は空いたスペースに向かって上の歯が伸びてきてしまったり、隣の歯が倒れてきたりしてしまい、歯並びが悪くなってしまいます。
このような状態になる前に入れ歯やブリッジ、インプラントなどの欠損補綴と呼ばれるものを作成することが必要になります。
この時、噛む力はインプラント>ブリッジ>入れ歯の順で強いのですが、それでも本物の歯にはかないません。特に入れ歯だと、本物の歯に比べて約30%ほどに落ちてしまいます。
噛むことで脳へ血が送られる血の量が増え、脳神経が刺激されることにより脳が活性化されます。また、顎を動かすことで表情筋などの筋肉も鍛えられ、よく噛むことにより消化がしやすい状態で食べものを胃に運ぶことができます。
この為、噛む力が衰えると消化がしにくくなることから胃に負担がかかる他、筋肉の衰えや認知症のリスクも懸念され、見た目の老化にもつながってしまいます。
歯を失う原因はむし歯か歯周病がほとんどですが、歯周病で歯を失う方の割合は年齢と共に増えていきます。
歯周病によって歯を支えてる骨が減っていき、最終的には歯が抜けてしまいます。むし歯と違い強い痛みはない為、気付いた時には進行してしまっている可能性があります。
また、歯周病は全身疾患との関連も指摘されています。
・心疾患や脳梗塞
歯周病菌が血管内に侵入することにより、心疾患や脳梗塞のリスクが上がります
・糖尿病
歯周病に罹患していると血糖値の改善に悪影響を及ぼします
・誤嚥性肺炎
口の中の細菌が気管から肺に侵入することにより発症する肺炎ですが、特に高齢の方は飲み込む力が咳をする力が低下している為、罹患するリスクが大です
・早産及び低体重児
妊婦の方が歯周病に罹患していると早産や低体重児の危険があると指摘されています。こちらも血中に侵入した歯周病菌が胎盤を通して胎児が感染する為と考えられており、その危険性は歯周病でない方の7倍にものぼるそうですが、これはタバコやアルコールなどの他の要因より突出した数字となっています。
歯周病も虫歯も早期発見及び早期治療が大切なので、定期健診でご自分の歯を守っていきましょう(^o^)
以上、鎗野目でした。