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歯周病と全身疾患

こんにちは、衛生士の亀村です。
みなさん、「デジタルデトックス」という言葉をご存じですか?
先日、その効果を実感できるような体験をしました。

伊豆のキャンプ場に出かけたときのですが…なんと、電波がまったく通じなかったんです!
完全に外の世界とのつながりがシャットダウンされました。
でも、たまにはそんな生活も悪くないものですね。
2泊3日の“デジタル機器なし”の時間を通じて、自然に触れながら、友人とじっくり向き合うことができました。
そして一番驚いたのは、頭皮がまるでカツラをかぶっているかのように、ふわふわ・ゆるゆるになっていたこと(笑)普段どれほど脳が疲れているかを、改めて実感しました。

デジタルデトックス、おすすめです!

さて、ここからが本題です。
今回は「歯周病が全身に及ぼす影響」についてお話しさせていただきます。

🦷 歯周病が全身に与える影響とは?🦷

歯周病は「お口の病気」というイメージが強いですが、実は全身のさまざまな病気と深く関係しています。ここでは、代表的な7つの疾患との関連をわかりやすくご紹介します。

🔶 🦷糖尿病🦷🔶

歯周病による炎症で生じる物質が、インスリンの働きを妨げて血糖値を上昇させやすくします。
その結果、糖尿病のコントロールが難しくなり、さらに糖尿病による免疫力低下で歯周病も悪化しやすくなります。両者は互いに悪影響を与え合う「悪循環」の関係です。

 

🔶 🦠心血管疾患(心筋梗塞・脳梗塞など)🦠🔶

歯周病菌が血流に入り、血管内に炎症を引き起こすことで動脈硬化が進行。
それによって心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるとされます。特に高血圧や脂質異常症をお持ちの方は注意が必要です。

🔶👄 誤嚥性肺炎👄🔶

歯周病で増えた細菌が、唾液や食べ物と一緒に肺へ入り込むことがあります。
高齢者は嚥下機能が低下しやすく、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。口腔内の衛生は、呼吸器の健康とも深く関係しています。

🔶 🤰早産・低体重児出産🤰🔶

歯周病による炎症物質(サイトカインなど)が血流を通して全身に影響し、子宮を刺激する可能性があります。
それにより、陣痛が早まったり、胎児の発育に影響を与えることで、早産や低体重児出産のリスクが高まります。妊娠中の口腔ケアは非常に大切です。

🔶 🧠認知症との関連🧠🔶

最近の研究では、歯周病菌が血液を通じて脳に到達し、神経細胞にダメージを与える可能性があると報告されています。
特にアルツハイマー型認知症の原因とされる「アミロイドβ」の蓄積に関与するともいわれ、歯周病と認知機能の関係が注目されています。

🔶🦴骨粗鬆症🦴🔶

骨がもろくなる病気。歯を支える骨(歯槽骨)も影響を受け、歯周病が進行しやすくなります。特に閉経後の女性は要注意。

🔶🦠リウマチ🦠🔶

関節に炎症が起きる病気。免疫の異常が歯周病の炎症を悪化させることがあり、相互に影響し合います。

 

歯周病はお口だけの問題ではありません、みなさんの身体全体にかかわることなのです!!

 

次回は、「歯周病の予防」についてお話ししていきます。