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院長の豆知識!当院のスタンスについて。

なぜ歯科医師は、自分や自身の家族には保険治療をしないのか?

 

「かぶせ物?白いだけなら別に保険でいいや。」

「前歯は保険でも白くできるでしょ。じゃあ、保険にします。」

「別に芸能人でもないし、そんなキレイな歯じゃなくてもいいわ。」

 

 

 

 

 

確かに歯を白くするだけであれば、費用をかけてまで治療をしようとは思わない方も多いでしょう。

実際に、日本ではまだまだ多くの方が保険治療を選択されています。

 

しかし、これは一般の患者さまの場合です。

実は、歯科医師の立場からすると見た目以外の理由』から、自分や家族には

絶対に保険のかぶせ物を入れることはないということは常識です。

(もし御親戚やお知り合いに歯医者や歯科業界のかたがいらっしゃれば、是非、同じ質問をしてみて下さい。)

 

なぜなら、自費診療と保険診療には、歯を大切にされるほど重要視する、数多くの違いがあるからです。

それだけでなく、保険診療には一般の方が知らない多くの危険が潜んでいるのです。

金属アレルギー、2次虫歯(1度直した歯を再度直さなければならない)発生率の高さ、

詰め物が取れないようにするためだけに健康な部分を多く削らなければならない、結果、

歯が割れてしまい神経を取らざるを得なくなく、等々。

 

当院では、かぶせ物や詰め物のご説明をする際に、

「今まで、かぶせ物や詰め物の詳しい説明を受けたことはありますか?」と質問します。

 

すると、過去にかぶせ物や詰め物の治療を行なっている方でも、9割以上の方が

説明を受けたことがないという現実があります。

 

つまり、これまでほとんどの歯科医院が患者様に対して正しい情報を伝えてこなかったということです。

その結果、患者様はかぶせ物や詰め物に対しての知識が全くないままに治療を受けてしまっているのです。

では、多くの歯科医院では、なぜ説明をしないのでしょうか。

 

『診療が忙しくて説明する時間がない』

『金額が納得できない物を勧められたと、変な評判が立ったら嫌だ』

 

実際に知り合いの歯科医師に聞いてみると、これらの理由がほとんどです。

 

ただ、正直に申しますと、私も歯科医師になって間もない頃には同様に思っていた時期もありました。

 

しかし、それでは「患者様の真の健康、豊かな人生を実現することができない。」

「かぶせ物のプロとして、情報提供をきちんとしなくてはならない。」と思うようになったのです。

 

私は、東京医科歯科大学で歯の保存治療を専門として学位を取得しました。

また、歯科医療先進国である、スウェーデンや米国、カナダやイタリアの学会・研修会に参加するなど、

世界でも最先端の歯科技術を学んできました。

 

そして、最新の歯科医療技術を学べば学ぶほど、歯を守るためには、かぶせ物の精度、材質、

咬み合わせのバランスが重要であることが分かってきたのです。

(咬み合わせまで含めた治療になると、歯科医師にとっても非常にハイレベルな領域なのですが、

歯を守るためには必須であると確信し、当院では咬み合わせまでこだわっています。)

 

そして、学べば学ぶほど、患者様が正しい知識を持たず治療方法を選択せざるを得ない状況では

(もしくは、歯科医師から言われるがまま治療を受ける状況では)、患者様ご自身が望む

本当の健康の実現へ貢献することができないと考えるようになりました。

 

ですので、この豆知識を通じて、皆様に歯科医師である私の立場から考える

「かぶせ物・詰め物の正しい知識」をお伝えしたいと思います。

 

しかしそれは、高額なかぶせ物を、みなさまにオススメするためではありません。

 

私は、一人でも多くの方に正しい知識を持っていただき、ご自身が望む将来を考え、選択していただきたいのです。

 

お口に入れる『かぶせ物や詰め物』は、将来のお口の健康状況に大きく影響します。

あなたの歯の状態に適した物を選ばなくては、歯の寿命を短くしてしまったり、

身体に対して害がでる可能性まであります。

 

ですので、かぶせ物・詰め物を選ぶということは、ご自身で将来の状態を選択することといっても

大袈裟ではないくらい重要なことなのです。

 

今後、院長の豆知識は「とにかく、安ければいい」という方には、無駄なお時間を使わせてしまうかもしれません。

もしあまり興味がなさそうであれば、申し訳ないので今後”院長の豆知識”は飛ばして下さって結構です。

詳しい内容については、次回をお楽しみに!

院長