飲み薬の副作用により、お口の中にも症状が現れることがあるのをご存知ですか?
今回は、薬をテーマに加藤がお送りいたします豆!笑
実は歯茎が腫れたり、血がでやすくなったり。。
そんな症状を感じたらご相談下さい。
そしてもし、よく飲む薬、定期的に飲んでいるお薬などがあれば教えてください。
今日は、どんなお薬でどんな症状がでるのか?
お口の中に注目してお話していきます。
高血圧治療のお薬、降圧剤(ニフェジピン)によって歯肉増殖症が起こりえます。
使用を中止すれば改善されますが、原則的に各々薬剤の服用は中止できません。
治療方法は発症するための原因因子(バイ菌=歯垢・歯石)を除去して治療することになります。改善しても、メインテナンスを含め口腔環境をある程度厳格にキープしていないと再発の危険性が大きいといえます
臓器移植や骨髄移植、自己免疫疾患などの治療薬!(シクロスポリン商品名:ネオーラル)によって血圧が上がる、 腎臓が悪くなる、 尿酸が増える、 はぐきがはれる、毛が濃くなるなどの副作用が起こります。また、ウイルスや細菌から身を守る機能を弱めるため、感染症にかかりやすくなります。
脳梗塞や心筋梗塞の予防薬!(アスピリン、ワルファリン)によって歯ぐきからの出血・傷口からの多量の出血が起こります。
血栓症、心筋梗塞、脳梗塞の治療薬!(ワルファリン、プラザキサ 、イグザレルト)によって同じく歯ぐきからの出血が起こります。
うつ病治療薬!
(イミプラミン、アナフラニール、トリプタノール)によって口腔乾燥症が起こります。(クロールプロマジン、レボメプロマジン)によって自律神経系への影響、唾液分泌が抑制される、むし歯・歯周疾患になりやすくなります。喘息やリウマチの治療薬(プレドニゾロン、プレドニン)によってむし歯や歯周病が悪化しやすい。抜歯などの外科治療を受けると細菌感染を起こしやすくなる。歯科治療で緊張しストレスが加わったときに、ホルモンが不足し、ショック症状を起こすことがあります。
骨粗しょう症治療薬!(ビスフォスフォネート系製剤、経口用製剤だとダイドロネル、フォサマックボナロン、アクトネルベネット)によって、歯ぐきの腫脹・疼痛・排膿・歯の動揺・顎骨の露出などが起きることがあります。
お薬で実は口の中に現れること、たくさんありましたね!
これからの時期は花粉症です。鼻がつまって口呼吸になると口が乾いて歯茎に炎症がでやすかったりします。
全身状態を把握させていただくために、飲み薬を聞いたり、初診時に申告いただきますが、どうぞよろしくおねがいします。
加藤でした!