皆さま、こんにちは!
院長の金村です。
HP経由で頂戴する質問で多いものに、
”貴院で歯を削らない治療を受けられますか?”が有ります。
中には”ミニマムインターベーション(M.I.)治療を受けたいのですが”と、専門用語で頂戴することもあり、MIが市民権を得てきたようで嬉しく思います。
さて、M.I.とは何でしょうか?
医局のHPから拝借(笑)
「M.I.」とは『ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)』の略で、歯の治療において、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。
歯科界では、2000年『国際歯科連盟』によって提唱された『M.I.』の治療法が大きく浸透してきています。
出来るだけ歯を削らず、出来るだけ神経を取らず、生まれもった歯を出来るだけ残して、歯の寿命を長くすることをコンセプトとしています。
あれ?2000年だっけ??今年は2018年、約18年も経ってるのに、、
そうなんです!日本の医療が、それだけ世界水準に比べて遅れている典型例ですね。
その理由は言わずもがな、日本独特のホケン制度があるからです。
ホケン診療は、歯を削る量が増えればそれだけ点数が上がるというおかしな制度です。
東京医科歯科大学歯学部第一保存学教室創立者でもある総山名誉教授は、常々、「日本の保険制度のせいで、歯医者が増えても国民がその利益を享受することはない!」と断言されておりました。。
話が逸れてしまいましたが、当院でのM.I.治療の一例をお見せしますね。
術前、
一見なんともなさそうで、見落とされがちな虫歯です。
少し開けてみると、、
あれれ、、象牙質にまで入り込んでしまった虫歯、、、
このかたの場合、ほぼ歯医者に来るのは初めて、、との10代の女性。
長年拝見してるお母上からのご紹介なので、気合を入れて!(笑)
薄く残している部分ですが、普通の歯医者さんは間違いなく除去するところなのですが、亀裂等がなければ世界的には残す傾向にあります。
(ちなみにこの虫歯のとり方は、欧米ではトンネル・プレパレーションと呼ばれています。)
この後、数種のハイブリッドを駆使して、
詰めたあとがこちら!
またもや9分弱の治療ですが、当院では48,600円のチャージを頂戴しております。
この金額を安いと思うかはあなた次第(再)笑
院長の金村でした!