皆様こんにちは。受付の鎗野目です。
今回はフッ素の効果と、フッ素が含まれた販売品についてお話し致します。
当院にメンテナンスでいらした方の仕上げに塗布しているフッ素には、3つの効果があります。
1.歯質の強化
むしばの原因となるミュータンス菌が出す酸に対する耐性を高めます。
2.再石灰化
むしばになりかかっている部分の修復、エナメル質生成の手助けをします。
3.ミュータンス菌の酸を抑制
ミュータンス菌が酸を作るために必要な酵素に作用し、酸が作られるのを抑えます。
このことから、歯質の弱い子どもはもちろん、大人やご高齢の方に対してもむしば予防効果を発揮します。3ヶ月~6ヶ月に1度(むしばになりやすい方は特に3ヶ月~4ヶ月に1度)塗布するのが好ましいのですが、受付にてご自宅でもお使いいただける、フッ素配合ケア用品のご用意があります。
まずこちら
Oralpureという歯磨き粉です。こちらは当院がとてもお世話になっている歯科材料専門商社のKOデンタルという会社が販売しています。フッ素の他、殺菌作用のある成
分や歯ぐきの炎症を抑える成分、歯茎の血行を良くする成分が入っているため、むしば予防にも歯周病予防にも効果があります。
つづいてこちら
チェックアップという歯磨き粉です。こちらはCMなどでも良く目にするライオンという会社のものです。医薬部外品として市販されるもののフッ素濃度は1500ppmまでと
定められていますが、チェックアップはほの最大量に近い1450ppmのフッ素が含まれています。
1000ppm以上の濃度では、500ppm高くなる毎に6%のむしば予防効果が上がります。
先ほどのOralpureにもフッ素は含まれていますが、こちらのチェックアップはよりむしば予防効果に特化した歯磨き粉と言えます。
(ちなみに、歯科医院で塗布するフッ素は9000ppmととても高濃度です)
どちらもフッ素を多く口の中に残すため、歯磨き後のすすぎうがいは少量の水で1回行うとより効果的です。
ただ、フッ素を塗っていればむしばにならないわけではないですし、むしばがないかの確認も大事なので、検診にも是非いらしてください(^O^)
最後に余談ですが、口腔ケアの歴史は歯ブラシが登場するよりもっと前にさかのぼり、紀元前3000年頃のメソポタミア文明の遺跡から黄金の爪楊枝が発見されているそうです。
そんなに昔から歯磨きの歴史が続いているのかと思うと驚きですよね。
以上、鎗野目でした。