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顎関節症について、その2(笑)

みなさまこんにちは!
11/8はなんの日でしょう。
読んでそのまま字のごとく、いい歯の日です!
健康な身体を維持するために、身体の入り口である口、歯を大切にすることは本当に重要です。

さて!
前回私の豆知識で、顎関節症についてお話ししましたが、今回は、それに関連して
顎関節の異音についてお話したいと思います。

まず、顎関節で発生する音の種類には…
・カクン、ポキンという【クリック音】
・ジャリジャリという【クレピタス音】
・口を大きく開けた時にガクンという【エミネンスクリック音】
と呼ばれるものがあります。

クリック音は口を開け始めると早期に発生し、人によっては口を閉じる際にも発生します。
(この場合は相反性クリックというようです)
いずれの場合も、音の発生原因は、関節円板と呼ばれる部位にあります。

関節円板の位置が異常であったり、ズレることで、本来あるべき正常な位置に戻ろうとする場合に
音が発生します。

最大開口量(一番大きく口を開けた状態)が40mm(指三本分が目安)以上あり、
顎関節部の痛みなどがなければ、通常治療対象とはなりません。
ただし症状が進行すると、クリック音が消失して、口が開かなくなるという症状
(クローズドロックと呼ばれているようです)が現れることがあるようなので、
痛みがあったり、口が開かなくなった場合には早めに受診する方が良いのではないでしょうか。

クレピタス音については、下顎頭の形態が変形することによって生じる場合が
ほとんどとされています(変形性顎関節症)。
一般には高齢者に多いとされていますが、近年では若年者にも見られることもあるようです。
こちらも痛みを伴う場合には治療が必要となります。

クリック音やクレピタス音が発生した場合、音がする側で硬いものを噛んだり、
歯を喰いしばる事を避けることが重要です。
音がする側で、噛む癖がある人に多く見られるため、左右の歯を均等に使うように注意したいですね。

また、私が今まで患者様を拝見してきた限りですと、皆様、音がするとなんとなく気になって、
わざと音を鳴らすように歯や顎を動かしてしまう方も多い印象があります。
頬杖をついたり、片側ばかりを下にして寝る事も、よくないようです。

一方でエミネンスクリック音は前の2つの音とはまったく異なり、関節がゆるくなったために通常以上に口が開いてしまい(上下前歯の間が55~60mm以上)、下顎頭が関節から飛び出す際に大きく明瞭に発生する音です。

小さい頃から大きな口を開けて食べ物を頬張ったり、拳を口の中に入れて遊んでいたり、
カラオケで大声で歌い続けたりする経験がある人に多く見られるようです。

また、加齢とともに硬いものを避けるようになると、咀嚼筋(物を噛む際に必要な口周りの筋肉を
いくつかまとめたもの)が衰え、関節がゆるくなる場合もあります。
大きく口を開けることを避けて、よく噛んで咀嚼筋を鍛えることが肝心です。
治療の必要性はありませんが、放置すると脱臼を起こすこともしばしばあるようです。

顎トラブル日常の癖から起こることも多いのですし、歯のトラブルだけでなく、
顎トラブルが起こると美味しく食事ができなくなってしまいますので、気をつけましょう^^

“瞳がキレイな”(笑)ひとみでした!