皆さま、こんにちは!
院長の金村です。
豆知識への投稿は、ホント久方ぶり。
サラブレ先生に施して頂いた(笑)衝撃体験で、わたくしも歯科医師として色々思うことが有りまして。。
最近、セミナーでお知り合いになれた歯科大学で教鞭を取られている先生方とも良くお話しさせて頂くのですが、
やはり歯科医師として「健康余命と健康寿命」を如何に近づけるかが話題になります。
わたくしが卒業した当時も今も(笑)、東京医科歯科大学の医学部と歯学部は本当に仲が悪く、
トップのほうは自分が卒業した学部の同門を学長にしようと何時も必死(爆)
このブログを読んでいないことを祈りますが、現在の学長であらせられる吉澤学長は医学部出身。
となれば、、
不採算部門である歯学部を思いっきり統廃合しまくり(泣)
助教のポストは減らされるは、大学院生も臨床でどの位診療点数を挙げたか張り出される時代。。
点数を上げられない(治療が遅い、下手な)歯科医師や、研究が大好きで大学院に入った先生には辛い時代ですね。。
3年後の学長戦で、再び歯学部出身の先生が返り咲けるよう微力ながら尽力してみますね。
(でも、医学部のこともしっかりと気に掛けられる”器の大きい先生”限定にします。)
さて、何時ものように前置きが長~~~いわたくしのブログ。
最近セミナーに出まくっているわたくし、私学の歯科大を卒業された先生とも仲良くさせて頂いております。
特に印象的だったのは、S和大学歯学部では入学後一年間、富士の裾野にある寮で3~4人一緒
(それも医学部、歯学部、看護学部と別学部生をミックス)過ごし、
今後の超高齢社会で必須となる”チーム医療”の基礎をそこから仕込むためだそうです。
(残念なことに、若手育成に尽力されていた写真右の勝部先生は、残念ながら諸般の事情で
S和大学を退職されましたが。。)
現状、在宅診療で歯科に携わるためには先ずは護衛船団方式が大好きな(失礼!)歯科医師会が
中心となっております。
未だに当番・輪番制で、ケアマネさんから必要と認められた要介護者さまのところに出張しているのが
現状です。。恐るべし、、歯科医師会(笑)
訪問するたびに違う先生がくる訪問歯科、受けたいと思われます?
僕はゴメンナサイ!ですね。
先日のセミナーで知り合った岡山大学歯周病学専攻園井先生の後進先生が、貴重な取り組みに尽力なさり、
日経ビジネス記事にも取り上げられています。
口腔ケアで肺炎激減、医療費削減効果も
歯科医と特養ホームの施設長、起業家が実証
磯山 友幸Evernote
日経ビジネスさんからの記事そのままで済みません。
詳しくはこちらですが、
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/238117/120600090/?fbclid=IwAR3MCUl11nYbjuLgolHxTHJiCNU33nL26Q9SWQ-EZ9g_r2BZ2EwBkNa4hro
要約しますね!
2017年度の概算医療費は42兆2000億円と前年度に比べて2.3%増え、過去最高を更新した。
中でも高齢者の医療費の伸びが大きく、75歳以上の後期高齢者の医療費だけで全体の38%に当たる16兆円(前年度比4.4%増)が使われた。その負担は、現役世代の健康保険料や国の財政支出に回るだけに、医療費の削減は喫緊の課題になっている。
そんな中、ユニークな取り組みが九州でスタートした。特別養護老人ホームなど施設に入所する高齢者に、歯磨きや歯茎のマッサージといった「口腔ケア」を定期的に行うことで、誤嚥性肺炎を大幅に減少させることに成功したのだ。施設から病院に入院する日数が減ることで、医療費の削減効果も出ているとみられる。
入院日数が減少し、介護施設の収入増加
20年ほど前から口腔ケアが誤嚥性肺炎を減少させるという論文はあったものの、口腔ケアの実施は施設任せで、データの蓄積もなく、因果関係は実証されてこなかった。この取り組みが全国に広がれば、高齢者医療費の削減につながる一助になりそうだ。
この取り組みを始めたのは若手歯科医師の瀧内博也氏(歯学博士)と起業家の浜俊壱氏(中小企業診断士)、特養施設長の小金丸誠氏らのグループ。小金丸氏は社会福祉法人さわら福祉会の特養ホーム「マナハウス」(福岡市西区)の施設長を務める。
瀧内氏は小金丸氏らの協力を得て、マナハウスなど福岡市内の6つの特養を2015年4月から1年間にわたって調査。入居定員100人当たり合計1706日の入院があり、そのうち569.5日を、誤嚥性肺炎を含む「肺炎」が占めていることが分かった。入院理由の3分の1が肺炎だったわけだ。しかも肺炎にかかって入院した施設入居者の多くが施設を退去して医療施設に移ったり、死亡したりしていた。
そこで瀧内氏らは、施設の協力を得て2017年9月から口腔ケアを実施した。介護職員にケアの方法を瀧内氏が指導し、週に2回、1回10分をメドに行った。その結果は驚くべきものだった。
口腔ケアをスタートする2年前の1年間の肺炎による入院は18回337日、1年前の1年間は25回545日だったものが、実施後1年間は10回144日に激減したのだ。「まさか、こんなに減るとは思わんかった」と施設長の小金丸氏も驚く。因果関係は解明できていないが、肺炎だけではなく、その他の疾病などによる入院も大きく減少した。2年前は年間1339日、1年前は年間1310日だった全体の入院日数は、口腔ケアの実施後の1年間は459日に減少したのだ。「明らかにインフルエンザにかかる率も下がった」と瀧内氏はいう。
実は、入院日数の減少は介護施設にとって大きなメリットがある。入所者が病院に入院して施設を出た場合、介護保険から支払われる介護報酬の日額1万4000円が削減されるのだ。入院が減れば、その分収入が増えることになる。調査では入院が1年間で850日減少したので、施設の収入は1200万円アップしたことになる。マナハウスでは早速、職員のボーナスに上乗せした。施設の収入が増えれば、社会的に問題になっている介護職員の待遇改善に回すことができるわけだ。
宮本くんのブログにも有りましたが、口は内臓の入り口ですね。
そこが汚れたまま摂食リハビリなどしても、全くご本人さまの幸せには繋がりません。
4半世紀前、虎の門病院の歯科に勤めていたとき、病棟から呼ばれて終末医療コース(泣)に入られたご老人の
治療をしておりました。(と言っても、残存歯の抜歯ですが)
皆さま意外に思われるかもですが、所謂、医学系の看護師さんは口の中をしっかりと見たことが無い人が殆どで、
やはり口の中は我々歯科医師や歯科衛生士が彼ら彼女らに色々お教えする立場です。
かなり長いブログになりそうなので今回はこの辺でお暇致しますが、平成31年!
拙院では訪問歯科チームを立ち上げることをここに宣言します!
それも、まずは歯ブラシとタオル、生食水、次亜水、厚手のガーゼだけを持って介護施設や大学病院へ出張します!!
(まずは、吉澤先生の御膝元、東京医科歯科大学医学部付属病院に(笑))
乞うご期待!
院長の金村でした!!