皆様こんにちは。
最近やっと少し猛暑も落ち着き、秋の香りがしてきましたね。
残暑を満喫している宮本が、本日はお送りいたします。
当院ブログでも何度も登場しています、デンタルフロス。
しつこいようですが、皆様フロス(その他、補助的な物を何か)を使って、口腔内の清掃をしていますか?
クリーニング時、患者様とお話していると、通常の歯ブラシが先なのか、フロスが先なのか、その順番に悩まれている方がいらっしゃいます。
皆様は順番を意識したことがありますか?
調べてみると、米国歯周病学会が発行するjournal of periodontology誌の特集に掲載されていました。
25名の参加者に
①歯ブラシ→フロス
先に歯ブラシで歯磨き→次にデンタルフロスを使用して清掃。
②フロス→歯ブラシ
先にデンタルフロスを使用して清掃→次に歯ブラシで歯磨き
の2パターンを異なる時期で行ってもらうという試験
その結果…
歯間および口腔内の歯垢(プラーク)の量は②フロス→歯ブラシ法を行ったときに有意に減少した
というものです!!!
研究者の方々の考察としては、フロッシングは歯間の細菌や残ってしまった食べカス等をやわらかく解きほぐし、次にブラッシングを行うと、水でうがいをしてすすぐ際にこれらの粒子をさらに口腔内から取り除くことができる。ということでした。
このような研究結果があるので、どちらが先かと聞かれれば、フロスが先の方がオススメですと私は答えるかもしれません。
実際、メインテナンスでいらっしゃる患者様のクリーニングでは、歯石取りをした後、私はフロスを先に使用し、最後に歯の面を滑沢に整えるポリッシングという作業に入るようにしています。
しかし、これはあくまで1つの方法なので、歯磨きの後にフロスをするという順番が間違えているわけではないと思っています^^
歯ブラシのみでは落としきれない汚れはあるので、フロスは必ず最低1日1回でも使いましょう。
フロスの習慣がつかない方は、歯磨き後にフロスを使うのを忘れてしまうから、歯磨き前に先にフロスをする。
これも1つだと考えます。
逆に、中にはあまり時間を取れない方で、フロスを先に行っている間に、歯磨きが面倒になったり疎かになるようでは意味がありません。
既に、毎日歯ブラシもフロスもしっかり行なっているという方は、この研究のようにフロスから行ってもいいと思います。
患者様それぞれ生活習慣が違いますので、フロスが先で歯磨きが後!というやり方はあくまで1つの参考にしていただけると嬉しいです。
余談にはなりますが、最近は、フロスの糸自体に色がついた、カラーフロスというものも流行っています!
フロスについた、白い汚れ(プラーク)が目に見えてわかりやすいとのことで、人気が出てきているようです^^
口腔内のケアアイテムも、カラーリングがされているだけで、なんだか明るい気持ちになる気がする、宮本でした!!