口腔の「前癌病変」とは??

皆さまこんにちは!
歯科衛生士の廣部です。

最近、堀ちえみさんがステージ4の舌癌になっていたことを公表しましたね。

定期的に歯科医院には通っていたそうですが、口内炎と診断されていて、
何度かレーザー治療を行なっていたそうです。

歯科医は「口腔の内科医」です。

どんな理由があれど少しでも疑わしい可能性があれば、患者様に
お伝えする義務があります。

歯科衛生士も、定期検診時は歯だけでなく口腔粘膜も含む口腔内全体をみて、
異常に気づけなければなりません。

少しでも普段と違う口の中の「違和感」を感じたら、躊躇せずに、
来院してください。

院長が常々言っておりますが、もしそれで何もなかったとしても、安心して
「良かった」と思えることができるので、少しでも疑いがある場合は
解決していきたいですね!(^-^)

実際、当院でも何名か疑わしいかたを東京医科歯科大学や講道館ビル歯科に
ご紹介し、助けることが出来たことがあります。
(当院のグーグル口コミにも執筆してくださってます!)

では、本日は口腔粘膜の「前癌病変」についてお話していきます。

前癌病変とは、現時点では癌ではないですが、高頻度に癌になりやすいと
考えられている病変のことをいいます。

最も代表的なものに、「白板症」があります。これはこすってもとれない
白色の病変で、舌・歯肉・頬粘膜などに発生します。

口腔癌の中で最も多い口腔扁平上皮癌の15%から60%は口腔白板症に
伴っていたとの報告もあり、口腔白板症は口腔内に生じる前癌病変の中で
最も代表的な疾患です。

WHOの診断基準では『口腔粘膜に生じた摩擦によって除去できない
白色の板状(ばんじょう)あるいは斑状の角化性病変で臨床的あるいは
病理組織学的に他のいかなる疾患にも分類されないもの』と定義されています。

白板症の原因に、放置した虫歯、不適合な義歯や歯の修復物などの
鋭縁部による慢性的な粘膜への刺激などが挙げられます。

また、喫煙習慣が誘因となることや、ビタミンAの不足などによっても
白板症が生じることもあるといわれています。そのため、
これらの原因とされる要素を除去することは重要です!

しかし、はっきりとした原因はいまだわかっていないようです。

次に前癌病変の一つとしてあげられるのは「扁平苔癬」です。
口腔扁平苔癬とは、皮膚や粘膜に対する慢性的な炎症によって
引き起こされる疾患です。

口腔粘膜、特に頬粘膜に両側性に白いレース状(網状)の病変を
形成することが多く、びらんや潰瘍を伴うときもあります。
口腔扁平苔癬は、40歳以降の女性に多く発症します。

扁平苔癬が発症する原因として考えられているものは、C型肝炎ウイルスへの
感染、インフルエンザワクチン、薬剤(痛み止めや降圧剤)、
歯科金属アレルギーなどがあげられます。

ですが、扁平苔癬を発症するすべての方においてこうした原因が
特定できるわけではなく、きっかけがわからないまま扁平苔癬を
発症する方も少なくありません。。

そして、白板症や扁平苔癬などの経過中にがんが発生することがあるため、
がんの発生がないかを定期的にチェックすることも必要になります。

癌かどうかの最終診断には、病変部を一部切除し、顕微鏡による
「病理組織検査」を行ないます。
この検査で癌と診断されれば治療が必要となります。

一般的には、2週間以上経過しても改善しない口腔粘膜の異常は癌を
疑う必要があります。

癌は舌、歯肉、頬粘膜、顎骨などに様々な種類の癌が発生します。
一般的な口腔癌の特徴はしこりを伴う潰瘍や腫瘤です。

現在、口腔癌の治療法としては、手術、放射線、抗癌剤の3つがありますが
最も有力な治療法は手術療法です。

手術では原則として、癌の周囲の正常な組織を含めて大きめに
切除していくそうです。

堀ちえみさんの癌摘出手術は明日22日に行われるそうですね。

長時間の手術になるようですが、どうか無事に成功することを
心より願っています。

廣部でした。

追伸、
わたくしごとで恐縮なのですが、一身上の都合でこの2月20日をもちまして
一時休職致します。
担当させて頂いている患者さまには大変ご迷惑をお掛けしますが、
院長はじめ先輩衛生士に託しておりますので、どうぞご安心下さいませ。

必ずや戻ってりますので、またお会いできる日を楽しみにしております!