皆さまこんにちは、
オフィスブログと豆知識の境界がわからなくなってた(笑)
宮本です。
さて、今回も宮豆いってみましょー!!
お付き合い願います!^^
乳歯が抜けたら、投げる。という習慣は有名なのでしょうか。
現代ではもはや古い考えなのでしょうか。笑
私は乳歯が抜けた時、両親に言われるがまま、投げ捨てた記憶があります。
違和感も疑問も抱かず、投げるものだと思っていました。
歯科で働くようになってから、歯科医院で乳歯を抜歯し、大切そうに持ち帰る親御さんを拝見したり…
抜けた乳歯を保管するための乳歯ケースが販売されていることを知ったり…
少し衝撃でした。
現代では古い考えなのかもしれませんが、乳歯が抜けると
【丈夫な強い永久歯が生えてくるように】屋根や縁の下に向かって願をかけながら投げるという儀式のようなことが、よく行われているようです。
その方法は地方や、その家によってまちまちのようですが、調べてみると、民俗学的な興味も湧いてきます!!!
①投げ方
下の歯は屋根の上に投げ、上の歯は縁の下に投げ入れることが多いようです。
上の歯は下に向かって、下の歯は上に向かってすくすくと伸びていくように願ってという考え方のようです。
私自身が歯を投げた時は、まさに両親にこれを言われました。
(現在は住宅事情等で、こうしたことは中々行われにくそうですが…)
②願掛けの言葉
実際に投げる時に、
『鬼の歯と変われ!』と言ったり、『ネズミの歯より強くなれ!』などと言いながら投げることが多いようです。
丈夫な強い歯の象徴として、鬼や牙を持つ動物、何でもかじってしまう鋭い歯を持つネズミなどが挙げられ、その歯にあやかろうとするものだと思います。
③各国の風習・習慣
国際的には、韓国や中国にも日本とほぼ同様の習慣があるそうです。
欧米では、寝る前に枕の下に乳歯を入れておくことが主流のようです。翌朝起きた時までに、妖精が乳歯をお金(コイン)に変えてくれるそうです。
(勿論、親がしていることですので、クリスマスと同じですね。笑)
同じヨーロッパでも国によって内容が少し変わり、妖精がネズミであったり、お金ではなくプレゼントだったり、国や地方にのって様々なようです。
モンゴルではエサの中に乳歯を砕いて混ぜて飼い犬に与え、食べさせてしまうそうです。
アフリカ諸国では上下の歯共に屋根の上に投げるのが主流のようです。その時はやはりひとこと言いながら投げるようですが、丈夫な歯の象徴であるネズミの他に、鳥やリスなどの動物が登場します。
エジプトなどの中近東の国々では、太陽に向かって投げるようです。
ロシアでは、ネズミの歯にあやかり、ネズミの巣穴に乳歯を投げ込むそうです。
ネパールなどでは、畑に埋めることで、歯の成長ばかりでなく食料の増産に願いを込めるようです。
コスタリカやチリなどの中南米の国では、抜けた歯に穴をあけ、金メッキなどを施して、イヤリングやペンダントにしてしまうそうです。
所変われば、風習や習慣も様々ですが、丈夫な歯、強い歯を願うのは共通していると考えると、なんだか嬉しいです。
通勤の電車の中で、近くにいた親子が、抜けた永久歯の会話をしていたので、私もふと気になって今回このテーマにしてみました!
宮本でした!