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口呼吸のデメリットってご存知ですか?

皆様こんにちは、受付の鎗野目です!

今回は口呼吸のデメリットについてお話し致します。

本来鼻で呼吸をすることが正しい呼吸法です。口呼吸ができるのは実は人間だけなのだそうで、他の生き物は鼻からは呼吸ができるようにはなっていないそうです。(厳密には犬は口から息をできますが、体温調節を目的としているため肺まで届く酸素は限られるそうです)

しかし、口で息をしていると様々な悪影響が出てきます。

1、歯並びが悪くなる

閉じた状態の唇は歯を後方へ押す力があり、正しい位置にある舌は前方へ押す力があります。この、唇や頬などの筋肉による外側からの圧力と、舌による内側からの圧力によって歯の並びは均衡が取れるようになっています。

このため、口呼吸などにより唇が開いた状態が続くと前歯が前方に傾いてしまい、いわゆる「出っ歯」になってしまいます。

前回の加藤さんのブログで舌の位置について記載があるので、そちらもご覧になっていただければと思います。

特にお子様は、上顎の成長にも影響が出てくるそうで、小さな頃から口呼吸を続けていた場合と鼻呼吸だった場合で顔立ちに差が出てくるそうです。その図がこちらです。

2、むし歯や歯周病、口臭の原因になる

唾液にはリゾチームという殺菌作用のある成分やラクトフェリンという抗菌物質が含まれていて、口の中の殺菌や汚れをある程度流す役割がありますが、口呼吸は口の中を乾かしてしまうため、その効果が弱まります。このため、むし歯や歯周病の原因菌が繁殖してしまいます。

また、汚れも落ちないため歯が着色する原因になることもありますし、雑菌が繁殖しやすいことから口臭の原因になることもあります。

3、顔の老化を促進する

筋肉は使わないと次第に衰えていきますが、口呼吸をしていると口輪筋という口周辺の筋肉が緩んだ状態になります。口輪筋が緩むと表情筋やリップラインも緩みますし、皮膚が緩んで目元や口元の皺の原因にもなります。

また、舌を固定する筋肉も緩んでしまうので、いびきや二重顎の原因にもなります。

4、風邪をひきやすくなる

鼻からの呼吸だとウイルスなどの異物を除去し、吸い込む空気の温度や水分の調整をすることができますが、口ではそれができないため外気をそのまま吸い込みます。乾いた空気により喉が痛くなったり、ウイルス感染による風やインフルエンザにもなりやすいです。

5、実は酸素が全身に届きにくい

鼻に比べ、口呼吸だと酸素の摂取量が少なくなる他、二酸化炭素を必要以上に排出してしまっているそうです。結果的に酸素が供給されず、集中力や代謝が低下したり、疲れが取れにくかったり疲れやすかったりしてしまうなど、全身にも影響が出てきます。

口呼吸は、鼻炎などで鼻から息をしづらい方や、口周りの筋力が足りないことが原因と言われています。日本人の8割ほどは口呼吸をしているそうですが、今口呼吸をしている方は意識的に鼻呼吸に切り替えていくことをおすすめします。

以上、鎗野目でした。