みなさまこんにちは。
歯科衛生士の阿部です。
本日は、抜いた歯の後の、傷口を早く治してくれるアイテムをご紹介します。
「テルプラグ」という、皮膚や骨を作るコラーゲン製のスポンジです。
この白いスポンジを、歯を抜いたスペースに埋め込み縫合するだけです。
傷口の回復と再生を促してくれます。
通常抜歯をすると、抜いたスペースが血餅で満たされます。
徐々に歯茎が穴を埋めるように覆っていき、少しずつ抜いた後の骨が戻っていきます。
骨はゆっくりゆっくり戻りますが、歯茎の治りの方が早いので歯茎でほとんど埋まってしまいます。
元の歯と同じ量の回復はかなり難しいです。
テルプラグを入れた場合だと、回復の早さは普通の抜歯処置の約3倍にもなると言われています!
痛みも出づらくなり、歯茎・骨の回復が通常の抜歯と比べて早くなります。
テルプラグはコラーゲンを原料としています。人間の骨や歯、皮膚などはコラーゲンでできており、テルプラグのコラーゲンは、回復の素になっているのです。抜歯後のスペースに入ったテルプラグは、新しい骨や歯肉に吸収されて一体化するので、取り出す必要はありません。
テルプラグを使用した場合、抜歯後のスペースにテルプラグが入り、スペースをふさぎます。テルプラグのコラーゲンで回復・再生も早くすすむため、歯肉の表面に凸凹ができることを防げます。
骨もテルプラグの支えによって、スムーズに回復・再生が始まります。
テルプラグを使用しない場合だと、抜歯後のスペースを空けた状態で長期間放置すると、支えを失った状態が続くため、骨が下がってしまいます。
回復後も歯肉の表面がへこんだままになりやすいです。
テルプラグは、特にこんな方におすすめです!!
・抜歯後にインプラント治療を控えている方
・抜歯後に入れ歯や連結ブリッジを控えている方
・前歯の抜歯など、審美的に早期回復が必要と思われる方
など、骨がしっかりと回復しているかで、インプラントを埋めるスペースの確保ができたり、歯茎の凹みすぎ防止をして見た目をよくしたりなど大切なことばかりですね。
「スポンゼル」というテルプラグと似たようなスポンジも一般によく使われるのですが、スポンゼルは主に止血剤として使われるゼラチンスポンジです。
骨や組織の回復は促してくれませんので、テルプラグとは違います!!
抜いた後は痛くなくとも舌触りなど不快感が出やすいと言われています。
少しでも早く治したいですよね。
当院でも、テルプラグは最近取り扱い始めたアイテムです!
詳しくはスタッフまでご相談ください!
以上阿部でした。