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歯医者の信頼も、ここまで失墜・・・(泣)

皆さま、こんにちは。
院長の金村です。

2月26日発売のこちら、皆様はすでにお読みになられましたか。

なかなか興味深いタイトルですね。
”あなたは騙されたはいないか?大損していないか?”
なんちゅうサブタイトルやねん(笑)と、思わず買っちゃいました。

スタッフ全員で読んだあと、折角なので受付に置いてみました。

内容は多岐に渡り、どんな歯医者や治療法を選ぶべきか、各種材質に関しても
事細かに書いてあり、歯学部生の教材としても面白いかなと感じました。

ホケンの銀歯は最悪で口に入れているだけで為害性があり、完全な手抜き工事でも咎められない、
ラバーダムをしないで根管治療する歯医者はだーめ、、
今どきタービンの使い回しをしている歯医者は死んで良しなど、、、(笑)

しか~~~し!そんなことよりも!!
ここまで日本の歯医者が、国民やマスコミからめっさ嫌われてしまったのか、
歯医者を軽蔑視するネタが好まれるようになったのか、、

これらの雑誌等も、何時もの2倍以上売れたそうです。

決して、村西さん効果ではないと思います(笑)

アメリカでは、歯科医は”将来なりたい職業ランキング”で常にNo.1なのに、、
これにはやはり、歴史的な背景も考慮しなければならないと思います。

遡ること約70年前、敗戦国となった日本の国民の口腔衛生状況に危機感を
抱いたアメリカの軍医たちは、日本で歯科大学教育に携わっていた先生たちを
神奈川の米軍キャンプ内にある医療センターに集め、近代歯科医学を教授しました。

1945年(敗戦後)、横須賀ベース内で近代歯科医学を学んだ先生方は
(東京医科歯科大学名誉教授、故・総山孝雄先生もそのメンバーのお一人でした)

各大学に戻り歯学部生の教育に従事され、日本でもアメリカ並みの近代歯科医療を
享受出来るシステムを確立するべく本当に尽力なさいました。

医療の管轄がGHQから日本政府に移行したころ(正確に言うと、中医協が値段を
決めて所謂ホケン診療が始まったころ)から歯科医療は崩れはじめ、、
ひたすら無計画に歯を削らないとお金にならないシステムになってしまい、
日本の歯科医療は崩壊の一途へ。

総山先生も特別講義で良く仰ってました。
”この日本独特の保険医療制度のせいで、日本人はオーラルヘルスを獲得出来なくなってしまった。。
毒性の問題で銀合金が使用出来なくなったドイツから銀歯が導入されたとき、当初は少なくとも10年以内には
アレルゲンになりにくい金合金に変更すべきと政府の宣言として明記されていたにも拘らず
”うやむや”になり、
さらに、水銀毒の問題でアメリカでは黒人にしか使わなくなったアマルガムを大量に輸入した日本政府は、
当時一体何を考えていたのか。。”

虫歯も歯周病も感染症であることが解かり、プラークを口腔内から完全に除去しない限り、決して治癒しない難治性の疾患です。
口腔内を清潔に保たないと、ホンマに死にまっせ。

ホケンでは、削って詰めたらほなさいなら、その後、どうなっても知りまへん治療が横行し、
今や日本人の口腔環境は最悪です。
海外から来られる患者さんや外国の友達も、日本の街は綺麗なのになぜ日本人は口臭を気にしないの??
と良く聞いてきます。
総山先生が危惧されていた、”歯医者が増えても、その恩恵を国民は決して享受出来ない”ことが現実になっております。

すでにお医者さんたちは、日本の歯医者を同業者と全く思っておらず
歯科医師会ではなく医師会がこんな啓蒙をする始末。。(泣)

めっさなが~くなりそうなので、最後に2言(笑)

歯も立派な臓器です。削ったら2度と再生しません。
歯医者は、削ってなんぼという意識を根本から変えるべきです。

当院では、歯医者・歯科衛生士vs 患者さんという関係でお会いすることはございません。
それぞれの鎧を脱ぎ捨て、本当の人間同志の関係を築けるよう心掛けて実践しているつもりです。

院長の金村でした。

因みに、、
わたくしが中学時代、エレキギターに目覚めてコピーバンドをするほど大好きだった(今も好きですが)
大阪が世界に誇るヘビーメタルバンド”ラウドネス”も、歯を削って詰めるだけの
”CRAZY DOCTOR”から直ぐに逃げ出せと30年以上前に言っておりました(爆)