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歯科用レントゲンの影響とは?

皆様こんにちは、
今回の豆知識は、宮本がお送りいたします。

妊娠中でも防護衣を着用すれば、歯科のレントゲンを撮ることができるのかどうかについてお話します。

当院では女性の方には皆様確認させていただき、ご妊娠の可能性がない方には撮影を行っています。

ご妊娠中や、その可能性のある方へは基本撮影は行なっていません。

私自身、学生時代疑問に思っていました。

まず、誤解しないでおきたいことは、放射線は自然界にもあるものです。

年間1~1.5mSVは毎日誰でも浴びているものであり、それは多かれ少なかれ、生きていく上では仕方がないとも言えます。

その上で基準値なるものが登場するわけですが、何mSVなら安全でそれ以上なら危険だなどというものではないようです。

放射線に関わる仕事をする方なら、限度基準が定められていますが、そのような方々を含めて、たとえば外で仕事をする(長時間過ごす)人と、屋内で仕事をする人では、基礎的な部分で相当の差が出てきます。

食べ物の基準値も設定されていますよね(出荷停止など)。

食物連鎖の上の生物である動物性食品の方が、より濃縮された放射線を含有しているそうです。

食品の好みや傾向により、基準値以下の物だけを食べていたとしても年間摂取量は大きく変わるということです。

よく例に出されるのが、ニューヨークまで飛行機に乗った場合、0.2mSV浴びるといわれます。

これも窓側と通路側ではかなり変わるようですが、一人年間何往復までなどという基準は決められていないですよね。

それに、航空会社も客に搭乗回数を制限するようなことも言わなければ、乗務員にも規制をしていないはずです。

東日本大震災の、原発事故で、子供たちの年間被ばく量を1mSV以下にとの決定がありました。

それ以前は20mSVだったようで、かなり厳しい基準になったと思いますが、だからといって、1mSV以下なら大丈夫というわけではないですよね。

この数値が適正なものかどうかは、何とも言えない、、、といった答えのようです。

実際に同じ量を手や足に被ばくするのと、特に子供の場合は、脳やホルモン分泌器官である甲状腺、胸腺などに被ばくするのでは影響力も相当変わってきます。

では、歯科のレントゲンの被ばく量はというと…

小さな部分的なデンタル写真で0.016~039mSV

全体の大型のパノラマ写真で0.04mSV程度といわれています。

これは、胃や肺の検査で撮影する胸部エックス線写真が2~5mSV、
胸部のCT写真が6~7mSVに比べると、ケタ違いに低いものであることがわかります。

なので、歯科のレントゲンを撮ったからどうというレベルではないとされているようです。

鉛のエプロンで腹部を被覆しておけば、胎児への影響はないとはいえますが、必要以上の被ばくは、妊娠している、していないに関わらず避けるに越したことはありません。

私たち歯科医療従事者は毎日レントゲンを撮影している空間で過ごしていますが、私自身現状まったく気になることは起きていないです。

症例によりますので、撮影するかどうかは担当医が決定するものです。

歯科のレントゲンは線量が小さく問題ないレベルとはいわれています。

だからといってリスクがゼロではありません。

必要ないのに不必要に撮影すべきではありません。

レントゲンのみならず、ご妊娠と歯科の関係で気になる点があれば、お気軽にご相談くださいね^^

宮本でした!