皆さまこんにちは!
受付の鎗野目です。先月のライオンセミナーに、歯科医師や衛生士の方々に混ざり参加してきました。今回はそのセミナーを参考に、歯周病と歯周病菌ついて再度お話しします。
歯周病は、世界で最も患者の多い病気!!としてギネス記録になっています。歯周病は段階を踏んで進行する病気です。
健康な歯肉はピンク色で引き締まっていて、歯磨きの時に出血することはありません。
歯と歯茎の境目が磨けていないとそこに歯垢がたまって炎症が起き、歯茎が腫れたり赤くなったりし、歯磨きの時に出血するようになります。軽度であれば歯肉炎といい、この状態を放置すると歯周ポケットが深くなり歯を支える歯槽骨という骨が溶け、歯が抜けたり抜かなければならなくなってしまいます。
お口の中には300~500種類の細菌がいますが、歯垢1mgの中には10億個の細菌がいます。この菌がむし歯や歯周病を起こします。
特にp.ジンジバリス、t.デンティコーラ、t.フォーサイセンシスという菌はレッドコンプレックスと呼ばれ、この菌がお口にいると危険と言われています。
中でもp.ジンジバリスは付着力が強いうえ毒素により骨を溶かし、口臭の原因となる為、レッドコンプレックス主犯格と言えます。
ちなみに、p.ジンジバリスは体全体に線毛という毛が生えていますが、その髪型によって種類が変わっていて、1番悪いとされているII型はパンチパーマ、次いで危険とされるⅣ型はスキンヘッド、歯周病の悪化にはさほど影響しないⅠ型はストレートヘアだそうです。
これらの菌は酸素が苦手で、酸素の多い口腔内では死んでしまいます。しかし歯磨きが不十分でお口の中に歯垢がたまり、酸素の届きづらい環境ができるとそこに生息します。
血液中に含まれるヘム鉄を栄養源としていて、歯肉からの出血が起こるとそれを餌に増殖します。また、互いの代謝産物(排泄物)も餌として増殖するので非常に悪循環です。
歯磨きは必須ですが、歯と歯茎の間や歯と歯の間などは歯ブラシが届きにくく汚れがたまりやすい為、フロスや歯間ブラシなども使って口腔内を清潔に保つことが重要です。
4月から自費メンテナンスの価格が変更になったのは、バナペリオという歯周病原菌の有無を確認する検査を行ってからクリーニングに入るためとお伝えしていますが、このバナペリオでP.ジンジバリスがお口にいるか調べることができます。
先日タレントのデヴィ夫人が「歯の健康は体の健康で、長生きするために1日5回歯を磨いている」という記事を見ました。そういった意識を持つ人を増やす為、私ももっと勉強していこうと思いました。
以上、鎗野目でした。