災害時の口腔ケアについて!

皆様こんにちは。
歯科衛生士の宮本です。

先日のかなりの大型台風19号、皆様ご無事でしょうか。

日本は自然災害が多いと言われる国だけありますが、地球温暖化の影響で、今回のような進路を辿る台風が今後も増えるそうですね…

日本列島大丈夫なのか?と不安ですが、天災には敵いません。

今年はこれで台風も終わって欲しいものです。

しかし、来年以降もこのような大型台風がいつやってくるかわかりません。
できる内にできることを、備えておかなければならないと考えています。

今回は災害時の口腔ケアについてお話したいと思います。

まず、災害発生時、被災者は睡眠不足などの不規則な生活になりがちです。
それだけで免疫力が低下し、ただでさえ肺炎、インフルエンザ、風邪などの感染症にかかるリスクが高くなります。

災害時の口腔ケアはお口の健康だけでなく、身体全身の健康にも大きく影響してきます。

慣れない避難所生活でストレスもある中…
また水不足の中…

お口の中を清潔に保つことができないと、お口の中の菌が身体に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に肺炎にかかりやすい高齢者の方は注意が必要となります。
口は肺への入り口と言われる場所です。

お口の中を清潔に保つことができないと、高齢の方では誤嚥性(ごえんせい)肺炎が起こりやすくなります。

実際に、阪神淡路大震災では、震災に関連した肺炎で200人以上が亡くなられているというデータがあるようです。

誤嚥性肺炎も多かったのではないかと思われます。

※誤嚥性肺炎とは、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。 誤嚥性肺炎を起こすのは、高齢の人や、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患を抱えている人が多いとされています。

ご年配の方ですと、汚れた入れ歯も、肺炎を起こしやすくすると考えられます。

口の中を清潔に保つためには、入れ歯の汚れを落とすことも大切です。
食後には、できるだけはずして汚れを除去しましょう。

お水を使うのが難しい状況であれば、ウエットシートなどで、内面を拭き取るだけでもかなり変わります。

また、夜、寝る時には外しておくのが良いとされています。

しかし、東日本大震災時など、大きな地震が続き、避難を繰り返したり、いつでもすぐに逃げられるように、わざと入れ歯を入れたまま眠る方も増えたそうです。

そうなると一概には言えませんね。

大きめの入れ歯をお使いの方は、入れ歯を外し、そのまま忘れて避難等することでその後の食事もスムーズに行えなかったりと、不具合が出てくる可能性もあるからです。

災害時は基本的に、水が不足しがちなので、なるべく水を使わない方法で口腔ケアを行うようにします。

歯磨き粉は口の中に残ると乾燥を誘発してしまいます。

その為、十分に口がすすげない時にはなるべく使わないようにします。

口をすすぐ時にも、一度にたくさんの水を口に含むよりも、少量ずつ含んで複数回に分けてすすいだほうが、口の中の汚れを効率よく吐き出すことができます。

ペットボトルのキャップがあると、それがそのままコップ(とまではいかないですが…)代わりになり、少量のお水でのうがいに役立ちます。

また唾液には汚れを洗い流す自浄作用という働きがあります。

ガムがあれば噛むだけでも唾液の分泌量は簡単に増やすことができます。

歯ブラシがない場合は唾液腺マッサージで唾液がたくさん出るようにします。

顎の付け根部分を温めたり、マッサージすることで、唾液を出すように心がけてください。

また、避難所生活で万が一歯ブラシがない場合は、30mL程度の水やお茶等糖質の入っていないものでしっかりうがいをすること。

濡らしたガーゼやタオル、ハンカチ、ウェットティッシュなんでも結構です。布系のものなどを指に巻いて歯の表面をこすって、歯垢を取るようにするのも効果的です。

デンタルリンスや洗口液は、水だけのうがいと比較すれば歯垢の除去には効果的ですので、歯ブラシセットと共に非常持ち出し袋に入れておくと良いと思います。

当院ブログでも何度も登場していますが、口は身体の入り口。
お口の健康は全身の健康に大きく関わります。

限られた物、環境の中でこそ行うべき口腔ケアの方法を、知っているかどうかで、少しでも快適に生活できるかどうかが変わってくると思います。

これを機に、防災グッズに歯ブラシ、その他口腔ケアグッズが含まれているか。
効率的な方法を理解しているのか、見直してみてはいかがでしょうか。

ご家族に高齢者や、小さなお子様がいらっしゃる方はケア方法を知っているだけでもかなり変わってきますよ^^

災害が起きない事が一番ですが、何か起こってしまった場合には、皆さま是非お試しください!

宮本でした!