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あなたの歯周ポケットは何ミリですか?

こんにちは、暑い夏が苦手過ぎていっそ北極に引きこもりたい大澤です。夏☀️嫌い。

 

先週はチーフに「歯周病って本当に怖いんだよ〜こんなだよ〜ほらほら!」と脅されたかと思いますが、
その歯周病の診断のひとつ歯周ポケットについては私が引き継ぎますね。

突然ですが皆さま「あなたの歯周ポケットは何ミリですか??」と聞かれて答えられる方はどのくらいおりますでしょうか。

不思議なことに、血圧の数値は答えられても、歯周ポケットの深さを答えられる方はあまりおりませんし。

「そんなの覚えていないよ。。。」ならともかく、「それって何ですかー??」という声が多く聞こえてくるのではないでしょうか。むしろしっかり答えられるアナタがいらしたらそれは立派な、”デンタルIQバリ高さん”です!!!笑

 

さて、歯周ポケット検査とはメンテナンス時に「歯肉の状態を確認しますね」と言われておこなう、あの(チクチクと歯肉を針で突き刺す痛い検査と認識されている)アレです!!

実はあの検査では歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の間の溝の深さをお測りしています。

詳しい

歯周ポケットのご説明の前に、検査で使う器具の紹介をしますね。

 

こちらの、先端が針のように尖ってはおらず丸まっており、目盛りが付いている「プローブ」と呼ばれる測定器を使用しております。

測る力も20〜25gまでと決まっています。これは指の腹をシャープペンの先で押した時に白む程度のわずかな力です。

歯科衛生士はみんな歯科衛生士学校でこの20~25gを叩き込まれ、必死にデジタルのはかりにプローブを当て20~25gの力加減を習得しています!!

あと、自分の指にプスプスしたりもしていました(>▽<)

 

決まった力で歯周ポケットにプローブを挿入し、歯周ポケットの深さと、歯肉の出血や炎症の状態を見ています。さらには、歯石が歯周ポケット内に沈着していないか、歯や根の破折の状態まで探知したりと、見えない部分を探って検査していますので、本当にとっても必要かつ重要な検査となるのです!

痛いからやりたくないかもしれませんが、色んな情報を元にお口の中をしっかり管理させていただく大事な検査となります。

私たちは痛くしません!ぜひご協力をお願い致します!

 

 

さて、歯周ポケットのご説明をつけ加えますね。

ポケットの深さの正常値は1〜3ミリです。これは歯ブラシなどのセルフケアでギリギリ管理できる深さと言われています。

食べかすからネバネバしたプラークが発生し、歯周ポケットの中に潜り込んだ細菌が増えて細菌感染が起きると、歯肉が炎症を起こして腫れたり出血が起きるようになります。

さらに進行すると、歯を支えている歯槽骨を溶かしていき、骨がどんどん下がるようになります。歯周ポケットは4ミリ以上で歯周病と診断されるようになり、ポケットの深さが増す毎に細菌量も増えて、空気が嫌いな毒素の強い菌が繁殖していき、さらに骨を溶かしていくようになり、歯を支える骨が無くなってくると歯がグラグラ揺れて噛めなくなり、最終的に抜歯となってしまいます。

 

前回のチーフのブログでも出てきた図になりますが、今ならもっと興味深く見れませんか?ぜひメインテナンス時にご自身のポケットの数値を、覚えてください🎵

歯周病予防のために、メインテナンス時には歯周ポケットの深さだけではなく、歯肉や歯の状態もしっかりチェックしております。末長くご自身の歯で咬めるように、ぜひメインテナンスにもお越しください。

次は歯周病が全身疾患に関わっているというビックリなお話しを、亀村さんにお願いしたいと思います(pq*´꒳`*)♥♥*。