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旧友の呼吸器専門医と語り明かして確信!

皆さま、こんにちは。
院長の金村です。

最近、何かと医療系大学の関係者と会う機会が多い週末。
先日も、歯科大学の歯学部講師と色々お話をする機会が有りました。

わたくしが卒業した東京医科歯科大学ですが、入学後教養課程の2年間は千葉県市川市の国府台キャンパス(第2次世界大戦当時、軍で活躍する馬を育てていた敷地跡)で、医学部の同級生と一緒に放牧されます(笑)。

入学早々、土の運動場では絶対コケるな、出来れば破傷風予防のためワクチンを接種せよとのお知らせがあったことが怖くも懐かしい思い出です。
確か、15cm以上土を掘るなとも言われましたね(爆)。

偶々なのですが、歯学部講師と一緒に会合していたお店で旧友(東京医科歯科大学医同期入学ー現在、他医科大学の呼吸器専門医局の講師)とバッタリ!
わたくしやスタッフのブログ、豆知識でご紹介してきたように、医科の疾患の原因に口腔内細菌が関係していることが多いことが解ってきました。
65歳以上の死亡統計で、6年程前までずっと第3位であった脳血管疾患を上回り、誤飲性肺炎がランクインしたことはご存じでしたでしょうか。(長い間、死亡原因第一位はガン、二位は心臓疾患、三位は脳卒中でした。)

先日会った旧友の医学部講師は学生教育にも携わっており、我々が学生だった時に比べて医学部でも歯学部教育を重視するようになってきたそうです。
一昔前、TVCMで西田敏行氏が「65歳になったら、肺炎球菌ワクチンを接種しましょう!」と宣伝していたことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

お上が薦めるワクチンだし、取り敢えず受けときまっさ!でも良いのですが、わたくしも科学者の端くれ、お上が大々的に子宮頸がんワクチン接種を薦めた結果、副作用で現在も苦しんでいるお嬢様がいらっしゃることもあり。。。

もともと肺胞内に多く住んでいる肺炎球菌を駆逐する意味って?
以下、呼吸器学会のHPから転用します。注目して頂きたいところは太字にしますね。

【疫学】

嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。

【発症のメカニズム】

高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。他方、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。

【治療】抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導も重要です。また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。

【生活上の注意】
喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリテーションも有効とされています。介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することが大切です。肺炎球菌のワクチンも受けておくべきでしょう。

賢者の皆さまはお気付きなように、肺炎球菌ワクチン、、、どうなんでしょうね。
僕が~ピアノを~弾け~た~なら~~、肺炎球菌ワクチンは受けません(笑)。
(実は、、詳しいプロフで書いたように、ピアノは今でも結構弾けますけど。)

話しがやや逸れましたが。。
旧友が勤務する附属病院には歯学部が無く、歯科衛生士も病棟に配置されておりません。
それで彼に「入院患者さんの口腔内清掃は?」と聞くと、
「基本、看護師さんにまかせっきり、入れ歯の管理も、、」
マジっすか!今どきそれは無いよね。。
ということで、来月早々、
某医科大学付属病院の婦長さんクラスへの講演決定(泣)。
自宅PCにもパワーポイントが入っていて良かった~(笑)。

院長でした!!