みなさまこんにちは。
歯科衛生士の阿部です(^-^)
本日は歯周病の検査について改めてお話させていただきます!
歯を失う原因の大半は歯周病と虫歯です。
最近では、虫歯よりも歯周病で歯を失う方の方が多いというのが現状です。
(抜歯になってしまう原因の半数以上が歯周病、次いで虫歯、という
報告があります。)
歯周病は痛みがない病気です。
日本では、成人の約8割が歯周病にかかっていると言われています!!!
歯周病の検査で一般的なものは、歯と歯茎の境目の溝を測る検査があります。
歯周ポケットを測る検査ですね。
“プローブ”というメモリのついた細い器具で、溝の深さを探索しています。
1ミリ、2ミリと測定します。健康な歯周ポケットは3ミリ以内が理想的です。
また、深さだけでなく歯周ポケットからの出血の有無も
炎症の目安となるのでチェックしています。
(炎症が強いと膿が出ることもあります)
縁下歯石の有無もチェックしています。
レントゲンの撮影も、歯周病の進行度をチェックする重要な検査です。
歯を支えている顎の骨(歯槽骨)の量を調べます。
歯周病は歯を支えている顎の骨を溶かす(吸収されて)いく病気です。
骨の量が少ないほど歯周病が進行していることを意味しています。
骨が少なくなると、歯にぐらつきが出てきます。
ぐらつきが酷くなってしまい、最終的には抜けてしまうのが
歯周病の怖いところです。
そして、当院では「歯周病菌検出器バナペリオ」を導入しています。
お口の中の細菌を採取して、代表的な歯周病菌がいるかチェックします。
P.ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)、T.デンティコーラ(Trponema denticola)、T.フォーサイス(Tannerella forsythia) が代表的な歯周病菌なのですが、この3種類の歯周病原菌の存在を調べる検査機器が「バナペリオ」です。
検査といっても、痛みは全くありません。
歯周病ポケットの汚れ(プラーク)を採取します。
そしてバナペリオの専用カードに擦り付け、機械にセットし5分待ちます。
5分後、カードの判定膜の色のチェックをします。
陽性だと青色になりますので結果が一目瞭然です!!
陽性、弱陽性、陰性での判定になります。
歯周病ポケットの検査も大切ですが、バナペリオは目に見えて
歯周病菌の有無がわかるので大切な検査です。
やはり、目で見て判断出来ることが大切だと思いませんか。
バナペリオでの検査は自費になりますので、お気軽にご相談ください(^-^)
以上、阿部でした!!