”人生100年時代”
最近よく聞くこの言葉、一生涯幸せに生きるためには何が必要かお考えになられたことはございますか。
金融庁が言いだした2000万円の蓄え?
地方で自給自足の生活が出来る環境??
これらも大切なのかもしれませんが、最も大切なこと、、
それは、、、
平均余命と健康寿命、これらを如何に同じにするかではないでしょうか。
そのためには、心臓や肺、肝臓などと同じ臓器である”ご自分の歯”で美味しく食事をとることが極めて重要になってきます。
若かりしころ虎の門病院入院棟で働いていた際、それまでご自分の口から食事をとっていたときはお元気だったご老人が、胃ろうになったあとみるみる体力が落ち、ご自分で寝返りもうてなくなり、、、
悲しいシーンを何度も見てきました(泣)
超高齢社会の中で、口腔機能(歯は勿論ですが、嚥下をつかさどる筋肉・神経等)が正常に維持されていること、これが全身の健康状態に極めて重要であると確信しました。
良好な口腔内環境の維持のためには、虫歯・歯周病を繰り返さないことがとても大切です。
昭和の歯科医療では、所謂”ホケン診療”と称して無計画に歯を削っては詰め、またダメになったらまた削る・・・を繰り返し、挙句の果て抜歯、その後は入れ歯に、、が当たり前のように繰り返されてきました。
歯科医院の数は増えど、その恩恵を国民は全く享受出来ずに過ごしてきました。
令和になった今こそ、ただの修理屋さんになっていた歯科の悪しき慣習は潔く捨てます。
皆さん、老化現象で歯が抜けると思っていませんか?
子供を一人生むと、一歯を失うとまことしやかに言われていた昭和。
歯をしっかり磨けていない患者さんに、虫歯治療を行っても必ず再発します。再発するたびに穴は大きくなり根の治療を行い再発を繰り返し、やがて抜歯となるのです。
歯をしっかり磨けていない患者さんに、見えるところだけの歯石を取ってもまた歯石はつきます。どんどん歯周病は進み、歯周組織は破壊され、抜歯となるのです。
つまり、患者さんの協力がなければ、たとえどのような治療を行おうとも最終的には再発してしまいます。
歯科医師は全員このことを理解しているのですが、すべての患者さんに周知させることはできていません。
当院では、まずご自分できちんと目で見ることが出来る臓器である口腔の手入れ方法をお教えいたします。
大切な臓器でもある歯を守るためには、「歯科医院側の責任」と「患者さん側の責任」の両輪がなくてはなりません。この両輪を当院ではしっかり行います。
私は歯科医師として4半世紀以上になります。
毎日酷使している目や手は今後、確実に老化していくことでしょう。
65歳まで頑張れたとして残り15年、
自分の残りの人生を「本当に歯と全身の健康を守りたい・大切にしたい」と願う方に捧げる覚悟です。
そして、歯科保存の専門医として「歯を残す」ことに全力をつくすためにも、ここで治療方針を明確にさせて頂きます。
ご自身でお口のケアをしっかりできない方は当院では診ることはできません。
最初はケアを十分に出来ない方でも、「歯を大切にしたい」という気持ちがあれば、ご自身でしっかりケアができるようになるまでサポートします。
初診時は、検査・診断・治療計画を立案した上で歯周基本治療を行います。
このステップを踏む前に、根の治療や、虫歯の治療を優先させることはできません。
歯周病と虫歯のリスク診査と原因を排除してから治療を行います。
そうしなければ対症療法となり、根本から問題を改善することはできません。
痛みの応急対応はしますが、その場限りの治療は行いません。
治療終了後、メンテナンスに通うことができない方は診ることはできません。
プロフェッションの歯科医師として、自分の親や子供に使用しない方法や材料(保険診療で使用されるアレルゲンになってしまう金属等)は一切使用しませんし、良いと思われる自由診療は積極的にご案内します。
かなり長くなりましたが、ご拝読に感謝いたします。
院長の金村でした。