根面う蝕って、なーに?

皆様こんにちは!
受付の鎗野目です。

すっかり寒くなってきましたね(>_<)皆様も体調を崩さないようご自愛ください!

さて、今回は先日NHKで放映されなかった(笑)「根面齲蝕」についてお話しします。

まず、歯は断面にするとこのようになっていて、
歯のもともと歯肉から出ている部分は歯冠部と呼びます。
歯冠部の表面はエナメル質で覆われていて、エナメル質は生体で
最も硬い組織といわれています。

この下に象牙質という層があり、さらにその内側に神経や血管が通る
歯髄があります。

歯のもともと歯肉に埋まっている部分は歯根部と呼びますが、
この部分の表面はエナメル質ではなくセメント質といいます。
歯は歯槽骨という骨によって支えられていますが、歯と歯槽骨の間には
歯根膜というクッションがあり、セメント質によって歯は歯根膜と付着しています。

本来露出している部分は、デリケートな内側を守るために硬い層で
覆われていますが、歯根部は本来露出する部分ではない為、
セメント質は保護できるほど硬くはありません。

歯茎が下がり、露出してしまった根元の部分がむしばになることを
根面齲蝕と呼びます。

弱い根元は酸に弱くてむしばの進行が早いため、歯髄にも届きやすいです。
内部へ向かっての進行もありますし、側面へ向かっての進行もあるので、
全周に渡ってむしばになり、歯根が折れてしまうケースもあり得ます。

親知らずがななめに生えていたり真横を向いていることがありますが、
7番目の歯とぶつかる部分の当たりどころが悪いと7番目の歯が根面齲蝕に
なることもあります。治療しにくい部分にあることから、程度によっては
親知らずだけでなく7番目の歯も抜歯が必要になることもあります。

親知らずの抜歯をおすすめするケースがありますが、このためであることも多いです。

もちろん、むしばも歯周病も進行させないこと自体が重要ですが、
根面のような弱い部分の場合には特に注意が必要です。
早期発見早期治療が必要ですが、根が露出してしまっている場合には特に、
フッ素の塗布をおすすめしています。

フッ素は歯を強くする効果があります。市販の歯磨き粉にもフッ素が
含まれているものがあり、日常お使いいただくことでも効果がありますが、
歯科医院で塗布するフッ素は市販のものよりも濃度がかなり高いので、
併用されるとより効果的です。

ちなみに、市販できるフッ素の濃度は1500ppmまでという決まりがありますが、
当院で販売しているフッ素入り歯磨き粉は1450ppm配合されているので
おすすめです。

根面齲蝕だけでなく、むしばがないか、歯周病が進んでいないかの確認も
定期的に行うことをおすすめします。

以上、鎗野目でした。