歯の硬さ、エナメル質形成不全について

皆さまこんにちは、
衛生士の宮本です!

突然の猛暑日かと思いきや、急に湿気が多い日がやってきたり、体がおかしくなりそうな5月ですね。

全身の健康は口からです。ご体調には気をつけてくださいね^^

エナメル質形成不全(症)とは、様々な原因で、エナメル質の形成や石灰化が阻害され、変色、形態不良などを起こす症状の総称です。

遺伝的要素と全身疾患によるものとに分けられます。

最も一般的な低石灰化型はエナメル質が完全に石灰化していないもので、常染色体の遺伝疾患として現れ、エナメル質が非常に脆く、容易に歯から剥がれてくるそうです。

この為、内部にある象牙質が露出しやすく、また歯自体が黄色っぽく見えることがあります。

形成不全型はX染色体の疾患で、正常なエナメル質がほとんど形成されず、最初から象牙質が表層に露出している場合もあります。

低石灰化型と同じように、形態不良、変色や知覚過敏を起こしやすいといえるでしょう。

全身疾患によるものとしては、特に、発熱性の疾患が挙げられるようです。

エナメル芽細胞(身体の中で最も硬いと言われている、歯の最表層部エナメル質を作る細胞)は、環境の変化に強く影響されやすく、エナメル質産性能の低下やエナメル芽細胞自体の壊死を起こしてしまうそうです!

有名な疾患としては、退治赤芽球症(ビルビリン脳症)や、造血性ポルフィリン症、セリアック病(小児脂肪便症)などが挙げられるようです。

(難しい病名ばかりで、私も今回調べるまで恥ずかしながら知りませんでした…汗)

テトラサイクリン系抗生物質は、形成中のエナメル質を茶~灰色に変色させます。

このため、テトラサイクリンは妊娠中の女性や、低年齢時には禁忌となっています。投与期間が長かったり、量が多いと、形成不全や無形成症を引き起こすことがあるようです。

全ての歯に現れるのではなく、エナメル質の形成の時期に関わって、それと一致した歯のみに変色が見られます。

また、歯牙フッ素症は5ppm以上の濃度で斑状歯を発生させると言われています。

白濁し、変性した低石灰化部が斑状に現れます。

少し話題が変わりますが、歯の硬さに関してです。
モース硬度という言葉を聞いたことはありますか?

モース硬度とは、主に鉱物に対する尺度のことで、基準となる硬さを計るための試料で対象物質をこすり、ひっかき傷の有無で硬さを測定するものです。

硬度は1から10までで表します。

【モース硬度】

硬さ1:滑石

硬さ2:石膏

硬さ3:方解石

硬さ4:蛍石

硬さ5:燐灰石←フルオロアパタイト

硬さ6:長石

硬さ7:水晶

硬さ8:トパーズ(黄玉)

硬さ9:コランダム(鋼玉)

硬さ10:ダイヤモンド(金剛石)

身体の中で最も硬いとされるエナメル質のモース硬度は6~7といわれています!
その下の層の象牙質がエナメル質より少しやわらかく、5~6です。

モース硬度で表される硬さとは、【あるもので引っ掻いた時の傷のつきにくさ】であり、【叩いて壊れるかどうか】を表すものではないとのこと。

最も硬いと言われるダイヤモンドを10度として表示します。

示される硬度は相対的なもので、例えば、モース硬度4.5度と、示されている2つの鉱物があるとすれば、それらは共に蛍石(硬さ4)で引っ掻くと傷つかず、燐灰石(硬さ5)で引っ掻くと傷がつく。
ということを示しているだけで、同じ硬さだとは限らない、ということです。

また、数値間の硬度は比例せず、硬度1と2の間、9と10の間の差が特に大きいことも特徴的です。

単純で、不正確な表示法のようですが、特に屋外において鉱物の硬度を比較する時には、巨大な装置を持ち歩く必要がなく、非常に簡便な方法のため、多用されているようでした。

実は私自身エナメル質形成不全の歯があり、歯の色の違いに昔から悩んでいる(笑)宮本でした!