歯周病と全身疾患

みなさまこんにちは。
歯科衛生士の阿部です^_^

本日は、歯周病と全身疾患の繋がりをお話ししたいと思います。

健康な歯肉では、歯と歯ぐきとの間に1~2ミリ程度の溝(歯周ポケット)があり、この溝は、歯周病菌から守る防護機構が働き、歯周組織は健康に保たれています。

しかし、歯周病菌が歯周ポケットで増殖し、歯ぐきに炎症が起こると、歯周組織の細菌に対する防護機構がうまく働かなくなってしまいます。

そうなると、歯周ポケットの表面がただれたり、くずれたりする潰瘍ができ、そこから細菌など、さまざまな病原因子が体内に侵入し、血流とともに組織や臓器へ移動して全身の
健康に影響を与える恐れがあります。

1、糖尿病

最近、歯周病にもかかっている糖尿病患者さんに歯周病の治療をすると、糖尿病の重症度の指標であるHbA 1
c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー:過去1~2か月の血糖平均値を示す)や血糖値が低下したと報告されて、両方の関係が注目されるようになりました。
歯周病になると、炎症の起きた歯周組織で作られた物質が血中に流れ、その影響でインスリンが骨格筋細胞や脂肪細胞に血中の糖を取り込ませるのがうまくいかなくなる「インスリン抵抗性」が生じるからではないかと考えられています。

2、誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物を誤って気管や肺に飲み込んでしまうことで発症する肺炎です。
肺や気管は、咳をすることで異物が入らないように守ることができます。
しかし、高齢になるとこれらの機能が衰えるため、食べ物などと一緒にお口の中の細菌を飲み込み、その際むせたりすると細菌が気管から肺の中へ入ることがあります。
その結果、免疫力の衰えた高齢者では誤嚥性肺炎を発症してしまいます。
誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールがとても重要になります。

3、骨粗鬆症

閉経後、骨粗鬆症の方は、歯周病が進行しやすいと考えられています。
原因として考えられているのが、エストロゲンの欠乏です。
エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。
多くの研究で、骨粗鬆症と歯の喪失とは関連性があると報告されています。

まだまだありますが、今日はこの辺で失礼致します☆
阿部でした!