皆さんこんにちは!
歯科衛生士の阿部です^_^
本日は、歯磨きの歴史について書かせていただきます!
人類が歯磨きをするようになったのは、およそ1万年前だといわれています。
紀元前1500年以上前の古代エジプトでは、すでに歯磨き剤、今でいう歯磨き粉の処方を行っていたそうです。
また、紀元前6世紀ごろにはお釈迦様が歯磨きを奨励したと言われており、仏教とともに歯を磨くための木「歯木」が日本に伝わったとされています。
始めは僧侶の間で習慣となり、公家や庶民へと広がりを見せていきました。庶民が歯を磨くようになったのは、江戸時代のことです。日本に歯磨きが伝来する前も、実は縄文・弥生時代に、人々が歯を磨いた形跡が残っているという話もあります。
歴史を見てみると、ずいぶんと古い時代から、人は歯磨きに関心を持っていたことがわかります。
その後、江戸時代になると、木の文化の国といえる日本独自の発想で、猿屋(さるや)が房楊枝(ふさようじ)を考案しました。房楊枝とは柳や黒文字などの木の幹を割って小枝にし、その一端を煮て木槌でたたき房状に加工したもので、より口の中に合う形になりました。これに注目した街の商人が京都や大阪、江戸で売り始め、庶民にも馴染みのある口腔ケア用品になったのです。この房楊枝が、今の歯ブラシの元祖となります。
日本で始めての歯ブラシは、明治5年に発売された鯨楊枝だそうです。
明治時代、歯ブラシは歯楊枝(はようじ)と呼ばれていました。今のような歯ブラシという名がついた商品が登場したのは大正2年(1913年)。ライオンの「萬歳歯刷子(ばんざいはぶらし)」が最初だそう。その後、歯ブラシはヘッドの大きさや形、毛の材質や、毛先の形状など様々な進化をとげています。
☆歯磨き粉の歴史☆
歯磨き粉がなかった頃は、塩を使い、指で歯を磨いていたようです。江戸時代になってからは、房州砂(ぼうしゅうずな:粘土の細かい粒)に香料を混ぜて作られていたそうです。
江戸時代は、若い男性がモテるために歯を白くしていたそうです!
明治になると、砂から無機粉体を原料とするハミガキへと進化します。今のような、ペースト状でチューブ入りの歯磨き粉が登場したのは1911年、今から106年前ですね。
その後、歯磨き粉も、液体ハミガキやジェル状ハミガキが登場したり、様々な有効成分が配合されるなど多様に進化しています。ちなみに、今のペースト状のハミガキのことを、“歯磨き粉”と呼ぶのは、昔、粉状のものを使っていた名残なのですね。こうして並べると、歴史を感じますね。
阿部でした!!!